これは、院長秘書をしていた方からお聞きした話です。
秘書課には女性職員が複数名おり、紹介状や報告書、議事録、資料作成、電話や来客対応など医療秘書らしいお仕事もありましたが、院長のプライベートに関わることもその業務のひとつとなっています。
院長の買い物などは、オシャレな院長だったので、銀座の仕立て屋さんでシャツを注文したり、化粧品の発注などからコンビニで買うタバコ、自宅で使用する血圧計などの電化製品等、範囲も量も大変多いそうです。
また、院長と外出をすることもあり、医師がたくさん集まる会合や会議のお手伝いなどもありました。
しかし、総合病院の院長よりも開業医の医院長の方が羽振りが良かったりするそうで、ある院長は大変なお金持ちで、車を3台所有しており、そのうち2台(センチュリーとロールスロイス)にはそれぞれ運転手がいるのです。
会合等では、他の病院の秘書の方と話す機会もあるらしいのですが、院長と外出し、業務が終わると院長をお見送りするのが当たり前で、秘書が頭を深々と下げ、車が見えなくなるまで頭を上げてはいけない、という決まりがある病院まであるそうです。
また、ある院長の場合、個性的過ぎてすぐに色々なことを提案するらしく、その中の一つとして院長のメタボ対策で毎朝ラジオ体操をすることになったのですが、ラジオ体操のことを「レディオエクササイズ」と呼んで、医院長としては、いいネーミングだと思っていたらしいのですが、やらされる職員や秘書としては、いい迷惑だそうで、結構愚痴を聞く事も多いのだそうです。
他にも
・娘さんのコンタクトレンズ購入
・娘さんの子宮頸がんワクチンの手配
・朝の秘書課の挨拶を敬礼にする
※これは、秘書課の職員の士気向上(?)が目的だったらしく、色々と指導した号令係が「おはようございます!院長先生に敬礼!」
と言って、秘書たちが敬礼すると、院長も敬礼をするという謎挨拶だそうです。
・朝の朝礼での「今日の目標の発表」などなど、医院長と言う絶対の権力を持つ方で、成功している方は、やっぱり「クセ」が強いらしく、それに従う秘書も「ストレスフル」な生活を強いられるそうです。
うちの病院の場合、そこまでではないのですが、どうしても「公私混同」と思われる様な指示があるのは事実の様です。
但し、コンプライアンスなど厳しい昨今なので、一般の開業医さんの様な事は「パワハラ」に当たる可能性もあり、ありえないのですが・・・。
しかし、この秘書さんは、ストレス解消を「カラオケ」でするので、本人曰く「無駄にカラオケで点数が取れるのが悲しい」と言っていました。
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