病棟クラークの仕事について

小児科に勤める看護師が日々感じることを徒然なるままに書き記します
クラークと言う仕事をご存知の方ってどれくらいいらっしゃるでしょうか?
病院内には、各病棟だったり「病棟クラーク」という、医師や看護師の秘書的な役割をしてくれる方がいらっしゃいます。

女性病棟にいるクラークの方とは色々と業務上も絡むことが多く、日々、コミュニケーションを取っています。
女性病棟ということで、特に産婦人科の患者さんも多くいて、出産に関わる事務作業を行う他、他科の患者さんについては、家族構成や既往歴などの聴取、面会者への対応、患者さんからの電話番は勿論、各診療科からの問い合わせ、薬剤の確認、検査への呼び出し、ベッドの空き確認、病棟日誌の作成、新入職員の名札等の作成、各医療衛生品の発注、医師のシフト確認、患者さんへの病状説明の日程調整など、多岐にわたっての仕事がたくさんあり、忙しくなると患者さんの移動や案内なども行っていました。

一例をあげると、入院の手続きをするのに医事課と連絡を取り合います。
その後、病衣に着替えるためにリネン課にお世話になり、手術前の検査に、検査科や放射線科にも立ち寄ります。
入院ですので、当然食事がでるので栄養課とメニューの打ち合わせも必要です。
翌日に手術があれば、オペ室と入室時間などの確認があり、診療科だけでなく、麻酔科からの指示も病棟にあるので、ひとつの課に所属しながら、病院内のすべての科の職員と関わりがあることになり、私からみればスーパーウーマンです。
カテーテルなどの高度医療機器の販売などを行っているフェイスメディカル(http://www.pasonacareer.jp/search/company_code/80400920/)という業者さんなども出入りして情報提供や、術後の定期健診で機器が機能しているか患者さんや医師とのやりとりも円滑にできるよう対応します。

ひとつの連絡ミスが、患者さんだけではなく様々な課に迷惑がかかったり、手術も、所属科以外の意見も聞いたり、一人の患者さんの病気を治すために多くの人間が関わっていているのが当たり前ですが、それらの橋渡しは、このクラークの方が全て担います。

このクラークの方からお聞きしたのですが、産婦人科での出産の時、新生児は生まれてから退院までに名前が決まる子がほとんどですが、一見おとなしい印象のご両親が割と派手な名前をつけていたりするそうです。
外来では、患者さんの名前を呼ぶことが多いですが、いわゆるキラキラネームなどの名前があったりするとどの様に読めばいいのかと躊躇する事もあるそうです。
でも、10代の子で中絶をするためにやってくる子の場合、泣きながらやってくる子もいれば、冷静に反応する子もおり、本当に様々な人間模様が垣間見られるそうです。
また、入院の患者さんには、家族構成を伺うのですが、家族構成の欄に飼っているペットの名前を8匹全員分記入された患者さんがいたりと、直接的ではないのですが、それぞれの患者さんの人生の一旦が伺えるのが面白い部分だと言っていました。
個人的には、事務方で結構プレッシャーやストレスもあるのにいつも笑顔で対応するクラークさんには頭が上がりません。
忙しい中にも息抜きというか楽しみを見つける事ができるのは、本当に良いことなのだと思います。img_3805.jpg
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